テニス ガットの基本知識とテンションの考え方

テニスはテニスラケットと、テニスボールと、テニスラケットに張ってあるガットの3つの道具とテニスコートがないと始まらないスポーツですね。

テニスラケットにばかり関心がいき、ガットをないがしろにしていませんか?

テニスラケットの性能は、もちろん重要となりますが、実際にテニスボールに触れているのはガットなのです。

どんなに良い性能のテニスラケットを使用していても、ガットが何年もたったものを使用していると、テニスラケットの性能を全くといって良いほど引き出すことができません。

ボールを直接打球するガットの種類と特性、ラケットにガットを張る硬さ(テンション)でどのようにボールの飛びが変わるのかの2点を解説していきます。

ガットの基本知識

ガットはストリングとも呼ばれ、ラケットに張ってある糸のことを言います。

プレースタイルやテニスラケットとの相性によって選べるように大きく分けて3種類のガットが用意されています。

ガットには、反発が良いガットや、回転がかかりやすいガット、耐久性に優れたガットというように様々な特性のガットが販売されています。

それらの特性は、ガットの構造によって変わってきます。

【ガットの構造】

  • モノフィラメント(ナイロンガット)
    1本の太い糸を中心として、その回りに細い糸を巻きつている構造。
  • マルチフィラメント(ナイロンガット)
    ⇒無数の細い糸が絡み合ってできた構造。
  • ポリ(ポリガット)
    1本の太い糸のみの構造。

 

ガットの構造を変えることで、実際に打球した際のボールに変化を加えたり、耐久力を上げたりすることができます。

また、ガットには太さ(ゲージ)があり、一般的に太いガットは反発が良く耐久性に優れ、細いガットは食いつきがよく耐久性がないという特徴があります・

3種類のガットの特徴

ガットには自然ものガットと人工ものガットの大きく2つに分けられます。

  • 自然ものガットナチュラルガット
  • 人工ものガットナイロンガット・ポリガット

 

自然ものは、動物の腸を原料に作られているガットのことを言い、希少なため非常な高価なガットとなります。

人工ものは、人の手が加えられたガットのことを言い、様々な構造のガットが数多く存在しています。また、ナチュラルにくらべ、安価となっています。

ナチュラルガット

現在は、牛の腸を原料に作られていることが多く、自然もののため雨に非常に弱いガットとなります。

しかし、自然もののため、打感は非常に優しく、ボールとの衝撃を和らげてくれ、人工ものに比べ体への負担をかなり軽減してくれます。

ナイロンガット

様々な構造のガットを作り出せる、一般テニスプレーヤーに最も愛用されている部類のガットです。

耐久性にすぐれたガットや、反発力に優れたガット、体への負担を軽減したガット、回転をかけやすくした構造のガットと種類は多くあります。

ポリガット

人工もので、材質がポリエステルを使用したガットとなり、耐久性に優れているというのが最大の特徴となります。

しかし、ナイロンガットのような様々な構造ではなく、すべて1本の太い糸で出来ているため、ボールの衝撃を吸収してくれず、体への負担は3種類のガットで一番高くなります。

また、反発力も優れているわけでもないので、ストロークでハードヒットするプレーヤー向きのガットとなります。

ガットの種類と特徴まとめ

ガットの種類素材・構造硬さ反発力耐久性
ナチュラルガット羊などの動物の腸柔らかい良い
ナイロンガットモノフィラメントやや硬いやや劣る
マルチフィラメントやや柔らかいやや良い×
ポリガットポリエステル硬い劣る

 

ガットの種類によって特徴は大きく変わってきます。

 

  • 楽にボールを飛ばしたい、体に負担をかけたくないという方
    ⇒ナチュラルガットもしくは、ナイロンガット(マルチフィラメント)。
  • 安価で、無難なガットが良いという方
    ⇒ナイロンガット。
  • ストロークをガンガン打つため、すぐガットがきれてしまう方
    ⇒ポリガット。

 

ガット選びはそのまま打球したボールの結果へとつながってきますので、特徴をしっかり押さえて、自分のプレースタイルに合ったガットを選ぶことが大切です。

ガット テンションについての基本知識

ガットは専用の張り機を使用してラケットに張り上げていきますが、張り機で糸を引っ張る強さのことをテンションと言います。

テンションの値をポンドと言い、一般的に4060ポンド前後の中で張り上げることが多いです。

テンションの数値によって、張り上げた際の硬さや飛び具合が変わってくるので、同じガットでもテンションの数値が違うと打感も大きく変わり、テンションの選択は非常に大事になります。

ガットの適正テンションとは

一般的に50ポンドを平均値と考え、柔らかくしたいのであれば40ポンド代、硬くしたいのであれば50ポンド代 と認識されていることが多いです。

しかし、これはあくまでテンション選びの目安として言われていることなのです。

ラケットには、面が大きくて楽に飛ばせるラケットや、面が小さくてしっかり振らなければ飛ばないラケットなど、様々な特徴のものがあります。

それぞれのラケットには、そのラケットにおすすめのテンション=適正テンションというのがあります。

 

例えば・・・。

面が大きく、楽に飛ばせるラケットの場合は適正テンションが50~60ポンド 面が小さく、飛びにくいラケットの場合は適正テンションが45~55ポンド。

という風に、ラケットの特徴によって適正テンションが変わってきます。

一般的な認識でテンションを選んでしまうと、やわらかめの打感がいいから46ポンドで張り上げたが、適正テンションが5060ポンドのラケットに張ったため、思ったよりも全然打った感じがしない、という事態が起こってしまいます。

テンションをいくつにしたらよいかわからないという方は、まずそれぞれのラケットの適正テンションの真ん中の値(適正テンション5060ポンドの場合55ポンド)を基準とするようにしましょう!

ガット テンションの硬さとボールの飛び方

テンションの硬さからもボールの飛び方は変わってきます。

  • テンションが硬い場合
    ボールの飛びがおさえられる。
  • テンションが柔らかい場合
    ボールが飛びやすくなる。

 

ですが、実は、反発力が変わったわけではなく、ガットからボールが離れた際のボールが飛んでいく角度が違うことが飛び方に差を生んでいます。

柔らかいテンションは硬いテンションに比べ、ラケットから離れる際のボールの角度がやや上方向へ飛ぶのです。

一般的に、上方向へボールを飛ばした方が飛距離は出ます。

物理的に言うと難しい話になりますが、とにかく柔らかい方が、ボールが飛ぶのは事実です。

ガットの基本知識とテンションまとめ

ひとえにガットといっても、様々な特徴があり、テンションの違いでも打感が大きく変わるのがガット選びです。

ラケットとの相性もありますし、プレースタイルによっても変わってきますので一概にこのガットが良いということは言えません。

ですが、こうした知識を知っているだけで、ガット選びのヒントになることは間違いありません。

 

ボールに直接触れるのはガットです。

 

ガットの性能がそのままボールの結果として表れるといっても言い過ぎではないほど、テニスをやるうえで大事な道具となります。

 

まだ、切れてないから張り替えなくても大丈夫!

という方も多いかと思いますが、一度ガットを見直してみてはいかがでしょうか?

 

ガットを新しくするだけでボールの飛びがまるで変わってきます。

ボールが簡単に飛ぶということは、余計な力を入れずともボールが飛ぶのでリラックスしたスイングができるようになります。

スポーツ科学的な視点からも、ガットを変えるだけでテニスが上達するきっかけとなってくれますので、ぜひガットの張り替えは適度に行ってみてください。

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