テニス アイフォーメーションを安定して成功させる4つのコツ

テニスの陣形で最も主流なのが雁行陣と並行陣になりますね。それに対してアイフォーメーションやオーストラリアンフォーメションは変則陣形という位置づけになります。

理由としては、雁行陣や並行陣はゲームのどの場面でも使える陣形に対して、アイフォーメーションやオーストラリアンフォーメションはサーバー側のみに有効な陣形だからです。

一般プレーヤーにはあまりなじみのないアイフォーメーション!ですが、プロの試合では主流となりつつ陣形の一つなっていて、ダブルスの戦術においてぜひとも知っておきたい陣形の一つになってきています。

今回は、聞いたことはあるけどアイフォーメーションってどんな陣形?といった疑問を解消すべく、アイフォーメーションの基本を解説していきます。

アイフォーメーションとは

アイフォーメーションは、サーバーと前衛者が一直線に並ぶ陣形から、英語の「 I 」の形になぞられてつけられた陣形名です。

30年前にオーストラリアンフォーメーションという陣形が開発されましたが、オーストラリアンフォーメーションを改良したのがアイフォーメーションとなっており、プロテニスプレーヤーは必ずアイフォーメーションを戦術の一つとして取り入れています。

アイフォーメーションの特徴は、リターン者に迷いを生じさせることです!

アイフォーメーションの基本形は、前衛者はテニスコートの中央に位置し、相手からはサインプレーで前衛者と後衛者が右側と左側に移動をしていきます。

リターンは基本的に前衛者を避けてリターンをします。通常の陣形では、クロス方向に前衛者がいないため、クロスに返球するのが一般的ですね。

ですがアイフォーメーションの場合、最初はサイドのスペースが大きく空いているのですが、ボールを打つ直前に前衛者と後衛者が一斉に両サイドにポジションを取りますので、どっちに前衛者が動くのかがわからないのです。

アイフォーメーションとは、相手側に選択肢をあえて与え迷わせることによって優位に進めていくための、サーブ側に特化した陣形となります。

ですが、最初からサイドのスペースを空けている分、リスクも高くなってきます。

サーブ力、状況によった戦術、使いどころ、ペアとの呼吸、様々な要素が必要になるのがアイフォーメーションとなります。

アイフォーメーションのメリットとデメリット

テニスには完璧な陣形というのはありません。特に不安定要素が強いアイフォーメーションではメリットに働く部分もありますが、デメリットもあり、両方を理解しておかなくてはなりません。

アイフォーエーションのメリット

  • ハマれば高確率でポイントが取れる
  • リターン側に的を絞らせない
  • 戦術のパターンが増える

アイフォーメーションのデメリット

  • リターンエースの危険性が増す
  • 的が外れると、その後のリカバリーが難しくなる可能性が高い
  • ボレーヤーのポーチ力とかなりのサーブの技術が必要になる
  • ロブにめっぽう弱い


ハマれば強いアイフォーメーションですが、その分、難易度も高くなりリスクもあることを覚えておきましょう。

アイフォーメーションのポジションニングと役割

アイフォーメーションの各ポジショニングについて解説します。

前衛者のポジショニング

センターベルトの前に立ち、サービスラインとネットの中間の位置にセンターラインをまたぐようにしたポジションとなります。

サーブしたボールが当たらないようにネットよりも低い姿勢で構えるのが一般的です。

サーバーのポジショニング

通常のダブルスのサーブの位置はシングルスライン付近ですが、アイフォーメーションでは、シングルスの時のサーブのポジションになります。

理由としては前衛者の動いた方向と逆側のコートを守るため、どちらにも対応できるようにできるだけセンターマーク付近でサーブを打ちます。

両者の立ち位置がリターン者から見て一直線見える形が、アイフォーメーションのポジションとなります。

前衛者の役割

前衛者の役割は、司令塔です。右左どっちに動くかの全権は前衛者が握っています。

ですが、自分はフォアボレーが得意だから全部右側に動く!といった単純なものではありません。

サーバーの特徴(スライスの精度、フラットの確率など)とリターン者のクセや立ち位置、ゲームの流れ、過去のデータ、様々な情報を取り入れてどちらにポジションを取るのかを選択しなければなりません。

サーバーの役割

サーバーの役割はずばりサーブの精度です!

サーブが甘い時点で、ストレートにアタックされてポイントを取られる確率はかなりたかくなります。

そのため、フラットではスピードとセンターにコントロールできる制度、切れのあるスライスでリターンの態勢を崩せるサーブ、などサーブの威力がアイフォーメーションを優位な戦術にできるかどうかを決めます。

また、前衛の動きと逆方向に移動をしますが、そのまま並行陣を取る時は、通常のサーブダッシュよりも移動距離が増えてきますので、ある程度後ろのポジションで動かされても対応できるボレー技術も必要になってきます。

アイフォーメーションに必要なこととは

アイフォーメーションをこれからやってみよう!と思ってるプレイヤーのために、アイフォーメーションを実践するために必要なスキルについてご紹介します。

前衛者とサーバーに必要な技術

アイフォーメーションの最大の弱点はロブ対応です。両者が先に決められた作戦通りに左右を守るため、前衛者の頭を抜かれた場合はサーブを打ったプレーヤーは逆方向に進んでいるので、ロブカバーができません。

ポジション必要なスキル
前衛者ハイボレー・スマッシュ対応
後衛者(サーバー)ロブを打たれた場合の判断力・ロブすら打たせないサーブ力

 

このようなスキルが必要になってきます。

なにも考えず、なんとなく形だけのアイフォーメーションをやっても意味がありません。むしろ相手にポイントを献上しているのと一緒の行為です。

アイフォーメーションでは、サーブと前衛者の技術が伴ってできるフォーメーションとなります。

相手との駆け引き

また、相手との読み合いもアイフォーメーションには大切なこととなります。

現代のプロがアイフォーメーションを多く取り入れている理由として、ラケット性能の向上によるストロークUPがあげられます。ストローク優位とされる現代テニスでいかにリターンに迷いを生じさせ、ストローク力を封じさせるかがポイントになってきます。

こうした読み合いは、リターンの立ち位置や思考を読み取る「観察力」が必要になってきます。

テニスの試合の経験が少ないとこうした観察力はなかなか身につけられませんので、それならば普通の陣形で戦った方が良いでしょう。

アイフォーメーションのまとめ

アイフォーメーションについてお話してきましたが、正直いって難易度はかなり高いです。

その分、見返りも大きいですが、それ以上に求められるスキルが多いです。ただ、相手に迷いを生じさせる点で言えば、非常に効果的な戦術となります。

サーブに自信があるペアや、試合の流れを変えたい時、ゲーム初段階で相手のリズムを狂わせたい時、など使いどころを誤らなければ一般プレーヤーでも使える陣形になると思います。

あくまで戦術の一つとしてアイフォーメーションを捉えるとよいです。感覚的にはショートクロスの後にポーチで決める!といったようなことです。

ショートクロスからポーチを決める場面、1試合で何回あると思いますか?せいぜい2、3回でしょう。

そのような感覚でアイフォーメーションを使えば、試合の流れを壊さずに良い方向に進んでくれる奇襲の戦術になってくれるかもしれませんね。

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