オーストラリアンフォーメーションのメリットとデメリット

テニスの陣形には、雁行陣・並行陣といった有名な陣形の他に、特定の場面で有効な陣形があります。その一つが「オーストリアンフォーメーション」です。

試合の中でサーバーサイドが攻めるための特殊な陣形となります。ですが、見よう見まねで、いざやってもなかなかうまくいきません。

今回は、オーストラリアンフォーメーションの基本知識と、成功させるためのコツ、使い道など、実践ベースで役立つ解説をしていきます。

オーストラリアンフォーメーションとは

ぶっちゃけその名の通りですが、オーストラリア人のテニスプレーヤーがはじめて使用したことから名付けられたのが、オーストラリアンフォーメーションと呼ばれるようになりました。

サービスゲームの際に、相手を惑わすために使ういわば奇襲作戦に近いような陣形ですが、陣形の目的は、相手にクロスの返球を簡単にさせないことにあります。

テニスのダブルスでは、コート内に2人ともいればどこにポジションをとっても、ルール上問題ないので、二人の位置関係が通常のボレーのポジションと異なるオーストラリアンフォーメーションは、ゲーム中でも問題ありません。

特殊な位置関係となるオーストラリアンフォーメーションの基本ポジションについて解説していきます。

また、同じダブルスのフォーメーションで「アイフォーメーション」について書いた記事も参考にしてみてくださいね。

オーストラリアンフォーメーションの基本ポジション

オーストラリアンフォーメーションのオーソドックスな位置関係は以下の通り。

  1. サーバーと前衛者がコートを半分に分け、同じ側に位置し、一直線に並ぶ陣形
  2. サーバーは基本的にセンターマーク付近からサーブをする
  3. ボレーヤーは、サーバーの人の真正面に位置し、サービスラインとネットの中間にポジションを取る


サーバーはできるだけセンターにサーブをコントロールし、リターン者にとってクロス方面は前衛者が、リターン者にとってストレート方面はサーバーがカバーする形となるため、サーブを打った後はすぐさま逆サイドへ移動をしなくてはなりません。

↓ナダルとロペスがお手本のようなプレイ

オーストラリアンフォーメーションのメリットとデメリット

テニスの陣形は、良い点と欠点の両面を必ずもっています。

特にオーストラリアンフォーメーションでは、メリットとデメリットをしっかりと理解していないと実践で使うことが非常に難しい陣形となります。

欠点を理解することで、オーストラリアンフォーメーションの良い点をより生かせてきますので、しっかりと理解しましょう。

オーストラリアンフォーメーションのメリット

テニスのオーストラリアンフォーメーションのメリットは4つあります。

  1. 相手のリターンコース(クロス)を防ぐことができる
  2. 相手リターンのショートクロスの対応ができる
  3. 陣形の変化をつけることによって相手リターン者のミスを誘える
  4. 相手の思考を逆手に作戦を立てることができる

 

ボレーヤーの位置を特殊な位置にすることによって、相手リターンのクロスを防ぐということが、最大のメリットとなります。

リターンからすると、サーブはクロスから来ますので、同じ方向に返すことで安定し、クロスから来たボールをストレートなどにコース変更しようとするには技術が必要となり、難易度はグッと上がってきます。

オーストラリアンフォーメーションは相手が最も返球しやすいコースを打たせないことができますが、その変わり、違うスペース(ダウンザライン)へのスペースができてしまいます。

そのため、かなりの確率で、相手がダウンザライン(ストレート)に打ってくることが予想されます。

ダウンザラインの難易度は必然と上がるため、当然ミスの可能性は高くなります。

リターンの打つコースも、ダウンザラインの打ってくることが予測しやすいため、その後の展開も優位に進めることができ、有効な作戦として成り立ちますね。

オーストラリアンフォーメーションのデメリット

テニスのオーストラリアンフォーメーションのデメリットは4つあります。

  1. サーバーの技術が要求される
  2. 前衛の技術が要求される
  3. ストレートアタック、クロスロブにめっぽう弱い
  4. パートナーとの連携が上手くいかないと陣形として成り立たない


オーストラリアンフォーメーションは、サーブ力と前衛の巧み動きの両者があってはじめて成り立つ陣形となるため、サーバー、ボレーヤーともに、特質した技術があることが前提となります。

中途半端な技術ですと、相手はなんのプレッシャーも感じませんし、むしろ自分達から相手にスペースを謙譲してしまうことになります。

また、オーストラリアンフォーメーションの最大のデメリットは、前衛の頭を抜くロブに弱いことです。サーバーは前衛者がいるサイドとは逆のサイドを守りにいくため、ロブが抜かれるとロブの対応が非常に困難になるためです。

テニスの陣形はどれも少なからず弱点は存在しますが、オーストラリアンフォーメーションは特にリスクが高い陣形となります。

オーストラリアンフォーメーションを成功させるためには

リスクがあるオーストラリアンフォーメーションですが、変則的な陣形というだけで相手側は嫌なものです。

より相手に効果的な陣形とするために、サーバーとボレーヤーに必要となる技術を紹介します。

サーバーの技術

オーストラリアンフォーメーションでのサーブの大半は、センターへのフラットサーブです。

理由としてスピードで押し込むことによってボレーヤーへのチャンスボールを作ることと、角度をつけさせないことの2つとなります。

ただ、センターにばかりコントロールをしていても、相手に読まれてしまいますので、当然スライスサーブやスピンサーブでワイドに狙う技術も必要になります。

ボレーヤーの技術

オーストラリアンフォーメーションでボレーヤーに要求される技術は、ハイボレーやスマッシュといった上系の技術と、前衛の動きの技術です。

オーストラリアンフォーメーションでは、前衛に来たボールは確実に1球で決めることが理想となるため、相手の動作や態勢からボールの球種やスピード、コースなどを予測して動き出す観察力やフットワーク、ポジション取りなどが必要となります。

また、オーストラリアンフォーメーションの最大の弱点はロブのため、相手リターンのロブに対応するためのスマッシュ力も要求されます。

前衛の動き次第で、オーストラリアンフォーメーションが効果的な陣形になるかそうでないかが決まってしまいます。

高い技術が要求されますが、ハマれば非常な強力な陣形となるため、前衛が得意な方には向いている陣形となります。

オーストラリアンフォーメーションを効率よく使用するには

オーストラリアンフォーメーションはリスクがある陣形の為、ずっと使い続けるというよりも、ここぞという時に使うことでより効果が発揮される陣形となります。

ゲームの流れを変えたい時や、一気にゲームの流れを引き寄せたい時などゲームの流れを理解したうえで使い場所を選択することが大切です。

ゲーム序盤にあえてオーストラリアンフォーメーションを使うことで、相手のリターンリズムを崩す使い方をしても良いでしょう。

試合に勝つための作戦の引き出しの一つとして使うことで、効果的にオーストラリアンフォーメーションを使うことができます。

オーストラリアンフォーメーションまとめ

ダブルスの変則陣形に分類されるオーストラリアンフォーメーションですが、使い方がハマれば非常に強力な武器となり、得点源となれる陣形です。

ただ、リスクは高いので中途半端に使うことはおすすめしません

相手のメンタルを崩す、このポイントは絶対に取りに行く、試合の流れを変える、など明確な目的があって初めて有効な手段として使える陣形となります。

現在では使われる機会は少ない陣形ですが、だからこそ価値のある陣形でもありますので、トライしてみる価値はあるのではないのでしょうか。

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